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3月の朝粥会

3月21日(火)6:30〜 

本日は先月の朝日差し込むお勤めとうって変わって小雨降る中での朝粥会となりました。


足元の悪い中そしてお彼岸のお忙しい最中、15名の方にお越しいただきました。誠にありがとうございました。


今回、初めて宝性寺にお越しになった方もおられました。そしてお彼岸について説明して欲しいというお言葉もございました。ですのでお勤め前に智山勤行式の読みくせ、そしてお勤め後にはお彼岸についてお話させていただきました。


本日は承和2年3月21日に高野山で空海、弘法大師がご入定された日です。

その法灯を受け継ぐべく、宝性寺でも平成29年3月21日の今日、早朝よりお参集のみなさまとお勤めをいたしました。


”お彼岸について説明して欲しい”とおっしゃっていた方は、お盆、お彼岸とご自宅へお伺いさせていただいているお檀家さま。

毎月、ご信仰深く宝性寺にも足を運んでくださっております。

そのような方でもお彼岸は何故お墓前りするのか、先祖供養するのか?との疑問をお持ちということを気づかせていただきました。


”この○○行事の意味は分かっているもの、当たり前と思われる行事”でも、知らないこと、知られていないことがあるということをその方の疑問にて気づかされました。


つまり、その方がお彼岸の意味を知らないということは、それを引き継ぐご家族も知らない可能性があり、少しづつ意味ないことはやらなくてもいいのでは?という悪しき方向へいってしまう可能性もあるということへの気づきです。

寺はいつでも檀信徒の目線を考えていなければならないなということを改めて気づかせていただきました。ありがとうございました。


ただ意味は分からずとも、しっかり現在までお彼岸の行事を家長として受け継がれ、今回もご家族でお墓参りにお越しになっているのです。


それはしっかり先人のご先祖さまがそのお背中を見せて来られたからなのでしょうね。そこに尊さを感じるのです。


承和2年にお大師さまがご入定なされ、今日は平成29年。

その教えの深さ、意味は恥ずかしながら分かぬ事が多くとも、自分達の現代のお役目としてそのご遺徳を讃え今日もお勤めさせていただきました。彼岸におられるその法灯を引き継いでこられた先人の想い継いで。


南無大師遍照金剛 

南無興教大師

南無震災物故者精霊


本日、足元の悪い中お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。


合掌