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相手を想う尊さ

小話などしていきましょう
昨日は雨が降り雪が舞う寒い日でした。

雨降った後の楽しみは、お堂の雑巾掛けです。

朝のお堂は氷のように冷えています。
そのお堂を拭く手は冷たいのですが、何故か心は温まります。

昨年まで出来ていた事が出来ない日常に荒みかける心が晴れる瞬間です。
今日は朝から心の捉え方を考えながらお掃除していました。
トヨタの豊田章男社長が2021年3月期決算の業績見通しの際、例え話をしてマスコミの在り方を批判されたそうです。

「ロバを連れながら、夫婦二人が一緒に歩いていると、こう言われます。
『ロバがいるのに乗らないのか?』と。

また、ご主人がロバに乗って、奥様が歩いていると、こう言われるそうです。『威張った旦那だ』

奥様がロバに乗って、ご主人が歩いていると、こう言われるそうです。『あの旦那さんは奥さんに頭が上がらない』

夫婦揃ってロバに乗っていると、こう言われるそうです。『ロバがかわいそうだ』。

コロナウィルスがもたらした社会の混乱はらウィルスでも、政治のせいでなくマスコミの報道が創り出したものではないでしょうか?

対策が遅いと批判し、対策をすればコロナ渦でも生活が大事と批判。
補償をすれば、足りない、遅いと。
そして配り始めれば、きめ細かさが足りないと…
(豊田社長談)
なるほど、どの立場も自分都合の言い分で見え方と捉え方が真逆ともいえるほど違くなっているという事が分かります。

ただどの立場になっても批判的な言葉ばかりで、この素敵な例えをしている豊田社長ですら批判を述べてしまっています。

このような時代。今出来る事は、批判より笑う事などして心を穏やかに保つ時間をもつ持ってみるというのも必要な気がしています。

"人を想う 相手を想う 仏さまを想う"

批判する心を非難や否定をするつもりはございません。そのお気持ちも宝性寺としては尊重したいとも思っております。

ただ1日の中にほんの少し、身の回りに穏やかな心で過ごせる時間、人を想う時間を作る習慣をもってみるのも良いのではと思っております。
そのような事を朝から思わされています。

社寺仏閣を少し立ち寄ってみたり、一番のパワースポットの先祖墓地をお参りしてみたり。などそれぞれが落ち着くお時間を持ってみるのは中々良いかもしれませんよ。

雨の後、雪の後のおひさま、いつもと変わらないのに、朝から色々な人の事を想うと何かホッとします。

そのような朝でした。

"日は昇る"

1日も早く世界中の皆さまが心穏やかに過ごせる日がきますよう。それを信じてお祈りいたします。

合掌